Dragon Island

日々是修行。

『モディリアーニにお願い』が凄い

こんにちは。
「お勧め書籍」として漫画を挙げるなんて、夢にも思わなかったKei Alexです。
話題の作品だから、知っている人は多いかもしれません。

www.shogakukan.co.jp

モディリアーニにお願い 1 (ビッグ コミックス) (ビッグコミックス)

モディリアーニにお願い 1 (ビッグ コミックス) (ビッグコミックス)

 

 

一生懸命、頑張る人への応援歌

この作品を読むのは正直言って抵抗がありました。
Twitterなどで垣間見える、先生の表現が真っ直ぐすぎて、エクスカリバーで両断されるような印象だったので、僕みたいな不真面目でズルイ人間は、再起不能になるんじゃないかと。

ですが、ふたを開けてみれば、なんてことはない、一生懸命頑張っているけど、なんだか上手くいかない人たちへの、応援歌でした。
創作活動をしている人が遭遇しがちな、様々な理不尽を、ときに真面目に、ときに大胆に、乗り越える物語です。

彼らが理不尽だと思うのを理解できる一方で、そういう風に見えることは確かにあって、もしも逆の立場なら相手のように思うかもしれないと、なんとも背筋がザワザワしました。
実際、「震災」に関わるエピソードは、被災して大切なものをなくした側と、なくさずに済んだ側との、両方が描かれています。

とても丁寧だと思ったのは、この作品はずっと「相手のことを考える」に視線が向いていて、自分が傷ついたり悩んだりするのは、全部、相手のことを看過できないからなんですよ。
それを、僕の作文では伝えきれないから、読んでください(笑)。

創作活動あるある

恥ずかしながら、こういう形で絵や文字にしてもらって、初めて気づくこともありました。
美大に行ったことがない僕ですら過去に何度も遭遇し、そのたびに上手く説明できなくて奥歯を噛んだことが取り上げられていて、しかも、上手に説明されていました。
説明って、相手のことを考えていないとできないんですよ。どれぐらいなら伝わるか、適切な量と難易度で言葉を選ばないといけませんから。

何かアクシデントに見舞われたとき、同じ立場で一緒に考えてくれたり、上手い方法を教えてくれたり、自分が間違っている場合はそれを諭してくれる人は、たぶん、創作活動をしているコミュニティにしかいないです。
大勢いる中の1人か2人の、ごく限られた、親しい人や熱心な人が、ヒントをくれたりするので、そもそも母数が多い「美大」は、やはり特別な場所なんだろうと思います。

僕が好きなエピソード

全部好きなんですが(笑)、震災に関するエピソードで、2つ。

ひとつは、本吉(髪の毛がプリンになってる人)が、後輩に復讐するためだけに県展に出展した話。
もう一つは、千葉(赤い作業着の人)が、空間を海中に見立てて表現した作品が、「津波を思い出す」と言う理由で撤去することになった話。
どちらもオチが、すごく良いんです。(言わないよ!笑)

読んで(笑)

好き嫌いはあるかもしれません。
表現に関しても、お話に関しても。

でも僕はこれでも、創作活動をしている人間なので、とても共感したし、刺さりました。
2巻の時点で時間軸が大学3年生ということもあって、そんなに長く続かないかもしれませんが、もしも、気になりつつ、迷っている人がいるなら、お勧めしたい漫画です。

『Sunny』

こんにちは。
手を動かすターンと、手を止めて考えるターンを、しっかり分けないと上手くいかないKei Alexです。

何度も何度も周りが見えなくなりかけては、「絵ってのはもっと好き勝手に描いていいはずだろ?」と思い出しています。

Sunny

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これが今の僕の、水彩の限界。
下絵20分、彩色2時間弱。

実物はもうちょっとだけ赤っぽいけど、蛍光灯の下で撮っているから仕方ないね。

僕としては、ハイキューのファンアートみたいなもんです。
古舘春一先生の笑顔表現に癒やされています。

近況を踏まえて、色々書きたいことはありますが、上手くまとまらないので、またの機会にします。
水彩の扱いについて、自分史上一番の出来なので、とりあえずは満足です。(たまには自分を褒める)

水筆のレビュー

こんにちは。
まず開封するところから腰が重いKei Alexです。
なんでって聞かれても困るんだけどねw

先日買った水筆のレビューです。

dragonisland.hatenablog.com

ホルベイン 水彩水筆ペン ツインセット 212015
 
呉竹 フィス水筆ぺん 小 セリース KG205-20

呉竹 フィス水筆ぺん 小 セリース KG205-20

 

比較

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上が呉竹、下がホルベインです。

呉竹は小、ホルベインは中サイズを購入しました。
確かに、呉竹はサイズから細かい作業をしやすいんですが、筆先や水分のコントロールがちょっと難しいです。筆先で上手いこと細い線を引けない。
ボディが柔らかく、押しやすい(水分を補充しやすい)ことや、筆サイズが小さいこと自体も関係しているかもしれません。

一方、サイズとしては「中」のホルベイン。こちらは筆先のコントロールがしやすく、意図した太さの線を引くことができました。
こちらは、ボディがやや硬めで、手に力が入って誤って水がしみ出すという事故が起きにくくなっています。

それぞれ、ツヤベタ風に描いてみたのが、中央付近の青い部分です。
下はアップ。
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ホルベイン(下)の方が穂先を使って細い線を描けています。

筆先の汚れは、どちらもあります。
これは、昔使っていたぺんてるの物より、ずっと染まりやすい印象です。半透明の白い穂だから、余計に目立つのかもしれません。
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上:呉竹 / 下:ホルベイン
ちょっと見づらいかもしれませんが、どちらも黄色や青の絵の具(最初に試用した色)、ボールペンのインク(溶け出したもの)で穂先が染まっています。
拭っても色は移り(戻り)ませんので、問題ありません。

好みはホルベイン

あくまで僕の好みですが。

残念ながら、ホルベイン製には「小」サイズがありませんので、どうしてもというときは、面相筆を使うことになりそうです(笑)。
筆と水を用意したくないから、水筆を買ったんですけどねwww

かなり便利

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先月末のラフに、水彩で色をつけてみました。
これはホルベインの水筆だけで描いています。

dragonisland.hatenablog.com

影色をコバルトブルーヒューで入れたら青すぎて、慌ててミネラルバイオレットでごまかしましたw

久しぶりに水筆を使いましたが、便利すぎて手放せなくなりそうですw
コピックと同じで、かなり手軽になりました。
上手いか下手かは置いといて、使いやすくなったのはありがたいです。

それと、今落書きに使っているのは、マルマンのクロッキーブックの画用紙タイプなんですが、これがすごく便利

マルマン ポケット判 クロッキーブック 画用紙 S163

マルマン ポケット判 クロッキーブック 画用紙 S163

 

水彩だからヨレヨレになるし、ぼかそうと筆で擦ったら簡単に表面が荒れるけど、こんな風にちょっと描くのにとても重宝しています
本当は、水彩紙をカットして置いておけば良いんですけど……ほら、カットするの面倒だしさ……。(とことん無精)
コピック使っても良い感じですよ(´∀`)b

って、最後は紙の話になっちゃったけどもwww
水筆は、いいぞ。(とってつけたよう)


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