こんにちは。
技法書の類は一通りチェックするようにしているKei Alexです。
時短って良い響きですよね(笑)。
というわけで、前回に続きお題「読書感想文」です。
スケッチにも時短があるんだぜ
時短繋がりで(笑)。
こちらの書籍を書いた人の新刊です。
手を抜くのではなく、どうしたら限られた時間で描きたいものの魅力を損ねず、描きだせるのか(アイデア)が紹介されています。
前著の水彩イラストの技法書が、すでにこれに近い発想だと感じていました。手軽に(気負わず)魅力的に描く方法だったので。
今回はスケッチなので、目の前にあるものをどのように処理すれば良いかをわかりやすく紹介しています。
さらに、著者がテキパキ描くためにどうしているのかも公開しています。
すぐに著者と同じレベルになるのは当然不可能ですが(笑)、いつもモタついてしまう人は、質の高い提案だと思います。
ウォーミングアップをしよう
面白いのが、旅行前に手を慣らしておくということ。
何事にも準備運動は大切で、出発してすぐ描けるように、五感を温めておきましょうということです。
※著者は行きの飛行機の中でもペンでスケッチするようです(笑)。
こんなこと書く人、いませんでしたよ(笑)。
どこまでも初心者に寄り添った「先生」です。
描きたいものをピンポイントで狙う
著者の時短のコツはズバリこれ。
実は、前回の記事で紹介したデジタルイラスト講座と、同じ理屈です。
描きたいものというのは、作品の主役そのものですから、まず真っ先にこれを描きます。また、主役ですからできるだけしっかりと描き込みます(※)。
※陰影など色で表現するところはペンで描かなくてOK。
主役が済んだら、その周囲へ広げていきます。
このときも、見える景色のすべてを描く必要はなく、主役の魅力を引き立ててくれる要素だけで十分です。雰囲気を壊したり邪魔しているものは、あえて描きません(笑)。
ペンを素早く動かすのも大切ですが、自分の描きたいものがどれなのか絞り込む素早さも必要というわけです。
作例が豊富なワケ
技法書ですからHow toもありますが、スケッチ作品の量がとにかく多いです。
スケッチブックにどんな風に配置すればいいか、文章を入れてもいいのか、そんな初心者だからこそ迷うアレコレを、親切丁寧に解決してくれます。
極めつきは、旅行から帰ってから、スケッチやそれを元に描いたイラストを活用するアイデアまで紹介されています(笑)。やりっ放しにしないのが、この著者の親切なところだと思います。
「絵って自由だよね」について、どう自由なのか、とてもわかりやすいです。
旅行しなくても、気負わず水彩をやりたい人に超オススメ(笑)。