Dragon Island

日々是修行。

人生に影響を与えた1冊

(2022.07.12リライト)

こんにちは、Kei Alexです。
今回は、今週のお題「人生に影響を与えた1冊」のお話です。

水彩のハードルが高すぎて困っていた

僕はこれまで「描きたいものを、描きたいように描く」のが絵だと信じていて、そのようにやっていました。
水彩画もそれで良いだろうと思っていたのですが、初心者や入門者向けの書籍を読んでみると、どれも沢山の段取りが必要で、実際に絵具を使うのは工程の中でも後半の話になります。
当時僕が見つけた技法書が「水彩画」に関するものだったから、というのもあったと思います。

ですがハードルを上げるには充分な威力で、もっと気楽に水彩で楽しく描きたかった僕は「自分の考え方では駄目なのか?」と大真面目に考えてしまいました。

『楽しい水彩の時間』

入門書の解説と自分のやりたかったこととの差に違和感を覚えつつ始めた勉強は、当然すぐに行き詰まり、軽い挫折を味わいました。
本当は諦めたくないけれど気持ちで負けていた、そんなとき、この本に出会いました。

あべまりえ著『たのしい水彩の時間 0からの水彩イラスト』

たのしい水彩の時間ー0からの水彩イラスト

たのしい水彩の時間ー0からの水彩イラスト

 

私は、風景や静物や人物を描くことを水彩画、ちいさな可愛いものをチョコッと描くことを水彩イラストと、分けて考えていますが、水彩画のハードルが、正直ちょっと高いと感じる方は、まず水彩イラストを描くことから、始められてはいかがでしょうか?
(中略)
そんな水彩イラストを、ぜひ、楽しんでみてください。

──『たのしい水彩の時間』「はじめに」より

こんなあいさつで始まる本書は、全編通して楽しむことが軸になっています。
作業的な色見本作成でさえ、楽しんでしまおうと提案されているのに驚きました。
遊びながら学ぶ。
作品を作りながら覚える。
作品ができたら飾ったり贈ったりして楽しむ。
僕がやりたかったのは、まさにそういうことだったのです。

おかげですっかりと肩の力が抜け、違和感も払しょくされ、水彩に真っ直ぐ向き合うことができるようになりました。
まあ、技術が身に付くには時間がかかりますけどね(笑)。


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