Dragon Island

日々是修行。

透明水彩で「褐色肌」に合う色を探す

こんにちは。
水を用意して、筆を用意して、パレットを開いて、真っ白な画用紙と向かい合った途端、途方に暮れるKei Alexです。
この「何をどう描いたら良いかわからない」感じが、まともにキャラクターを描けなかった頃の気分を思い出すよ……。

ホルベイン透明水彩

僕が持っているのは、全て、ホルベインのチューブタイプ。セット+バラ購入。

www.holbein.co.jp

ホルベイン  透明水彩絵具 12色セット W401 5ml(2号)

ホルベイン 透明水彩絵具 12色セット W401 5ml(2号)

 

安いし、色数多いし、入門者にもってこいだと思う。
12色か18色かで迷って12色セットにしたけど、結局ぽつぽつ買い足して、18色セット組み入れ分が揃ってしまったから、最初から18色セットで買えばよかったよ(笑)。

現在のパレット状況

こんな感じです。

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まだ必要な色と不要な色がわからないのでこんなんですが、将来的にはもう少し整理できると思います。
※ジョーンブリヤンNo.1、パーマネントイエローライトorディープ、コンポーズブルー、シェルピンク、リーフグリーン、イエローオーカーは、現時点ですでに重要じゃなくなっている…。

直近の落書き

ブログを再開する少し前だったので、今年の2月頃だと思います。
練習のために、いちいち下絵描くの面倒

筆一本で描くぐらいの手軽さが欲しい

でも適当なマルとかじゃなくて「絵」がいい(欲深い)

シンプルな形ならいける(根拠のない自信)

キノコとか風船とか家とか…

キノコ画像検索

ソライロタケと運命の出会い
……という流れで、嘘みたいな色のソライロタケに一目惚れしました。
模様も形状もシンプルで描きやすいし。

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右半分は試し塗りの痕跡。ゴボウの輪切りみたいな奴は、バンダイキブラウンでバックランを試した結果。

左上は、ベースをコンポーズブルーで、石づきと傘の模様をフタロブルー(YS)で入れようとして失敗した図。
木肌に落ちる影を紫(何色かは忘れた)で入れようとして、背後霊みたいになった
……そんなことより「待て」ができなくて、湿っているうちに次の色を入れて、見事に決壊していることを反省しよう(笑)。
もちろん、塗り残すなんてできないw

下は、ベースをフタロブルー(YS)で塗り、コバルトブルーヒューやプルシャンブルーで、影や模様を入れた。
コバルトブルーヒューが思いの外目立たなくて、致し方なくウルトラマリンディープを投入したと思う。(記憶が遠い…)
肌色=ジョーンブリヤンNo.2
影色=ウルトラマリンディープ
…にするの常識だろォ(ドヤァ)、みたいなのが嫌で、俺は絶対使わねーぜ!とツッパッてみたけど、いわゆる「このザマ」になったので、素直にウルトラマリン使っとけって自分に突っ込みました(笑)。

試しに、青系でなく紫系にしたらどうなるだろうと思って入れてみたら、「ソライロタケ」感が薄れてしょんもりした(笑)。
軸のところで青と紫が混ざっているのは、良い感じだと思ったけど。
そして、これぐらいの濃度で描いたら、ちょうど良さそうだとも思った。

褐色肌実験1

今回は「赤褐色」や「赤銅色」という設定に使えそうな肌の色を目指しました。
透明かつ粒子のようなものが残るバンダイキブラウンに、赤系を混ぜて作れたら面白いんだけど……。

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検証した赤系→ピロールレッド、ローズマダー(本命)、オペラ
※クリムゾンレーキは青が強く、バーミリオンヒューは黄が強いと思い、除外。
オペラが入っているのは、青みがかったピンクが、どういう効果を見せるか知りたくて。
左の列は赤系が下、中央の列はバンダイキブラウンが下、右端はパレット混色の場合です。一番下は、バンダイキブラウン単色。(比較用)

赤側の濃度を変えて試したんですが、バンダイキブラウンの黒っぽさが馴染まず、濃いめのピロールレッドに至っては血肉のようになってしまいました。
パレット混色しても馴染まない印象で、狙った色味とは違いました。

バンダイキブラウンを下にすると、簡単に溶けてしまって駄目でした。(生乾きだったのかもしれない)
ローズマダーを少し混ぜると、興奮して血が上ったみたいな色になって面白かったです。

褐色肌実験2

バンダイキブラウンが失敗したので、バーントアンバーで再検証してみました。
こちらは最初から赤みがかっているので単色でも十分「褐色肌」に使えそうですが、少し物足りないかな。

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茶色を下にした場合の検証を忘れているw
そしてやっぱり「待て」ができずに、混ざってしまっているw

ピロールレッドのコントロールが難しいな……。
一方で、ローズマダーの混色の優等生っぷりに震える
オペラやローズマダーを少し加えると、チョコレートみたいな色になるんだね。
チョコやココアを塗るときは、候補に入れよう。(副産物的な収穫)
そしてオペラが多い時の感(笑)。梅干しみたいだと思った。(副産物的な収穫2)
チョコっぽい色にしても、梅干しっぽい色にしても、完全に混ざっていない感じが、水彩の面白いところだと思う。

赤みが強くなると明るくなるかと思って、比較用にバーントシェンナを置いてみたけど、全然違う色だったw
レーダーチャートにしたら、正反対の方向に尖ってるぐらい違ったよ。

結論と感想

バーントアンバー×ローズマダー(やや多)=良い感じの赤褐色肌(暫定)
(褐色の)肌に赤みが欲しいときは、ローズマダー。
バーントアンバー+ローズマダー(ごく少)=カカオ系
バーントアンバー+オペラ(ごく少)=カカオ系
バーントアンバー+オペラ(同~多)=梅干し

バンダイキブラウンは青みが入っているのかなぁ? 彩度が低いだけか?
青や紫と合わせた方が良いかもしれない。泥っぽい(笑)から、緑にも合うかも。
今朝、雨に濡れた街路樹の幹を見て、色が近いと思った。青々したコケが生えてて、やたら目立ったからバランス注意かもしれない。
今回は「赤褐色」や「赤銅色」に使えそうな色を目指したから微妙だったけど、「浅黒い肌」だったら使えそうだと思った。

ピロールレッドは、ちょっと差す程度に重色や画面混色で入れると、映えるのかもしれない。濃さ要注意だけど……難しいなぁ。


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