Dragon Island

日々是修行。

インターネットテキストは特殊な文化。

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こんにちは。
公私でテキストを打ちまくっているKei Alexです。

前回に引き続き、はてなの企画に参加します。
今回は「テキスト文化」について。

はてなインターネット文学賞「わたしとインターネット」

衝撃の「orz」

今から15年ほど前、サークル型のテキストチャットに参加していた僕は、ある参加者が決まって文末に「orz」と添えていることに気づきました。
他にも「T_T」や「ToT」など、様々な種類があり、意味が全くわからなかった僕は、その参加者のサイン(署名)か何かだと思っていました。
そのため、僕は「orz」を「おーず」や「おーあーるぜっと」、「T_T」を「てぃーてぃー」といった風に読んでいました。

しばらくして、他の人たちも同じサインを使っているのを目にして、特定のユーザーのサインではなく、略語か何かなのかと考えました。

ここでようやく「orz」について調べ、それが土下座を意味する顔文字だと知ったのでした。
この時の衝撃は言葉で表すことができません(笑)。
世界の見え方が変わったと言っても良いです。
英語が読めなくてアルファベットの羅列にしか見えなかったのが、読めるようになった途端言葉にしか見えなくなるような、そういう変化でした。

それまでも顔文字や絵文字はガラケーのメールで使っていましたが、全身を表すものは初めて遭遇し、即座にハマりました。

「(´・ω・`)」のような顔文字も天才的な発想だと思いますが、「orz」や「T_T」も天才だと思います。

草の変遷を知る者

僕はインターネット老人の端くれで、「草」文化の移り変わりを体験してきました。
それこそインターネットで検索すれば情報が出てくるので僕からは説明しませんが、この移り変わりはとても興味深く、面白いなあと思っています。
そもそもの話で、僕は流行の移り変わりを肌身で実感した経験がこれしかありません。
だからなおさら興味深く感じているのだと思います。

顔文字と同じぐらい、「草」は面白いと思っています。
もはや「笑い」の片鱗が一つもない漢字を使用しているのに、意味を知る人には「笑える状況」として伝わるのですから。

こういう言葉は他にもたくさんあって、「ぴえん」もその一つです。
「ぴえん」を、精確に表現するなら「びえーん」とか「びえぇん」といった風になると思うのですが、濁音を半濁音にするだけで生々しさや鬱陶しさが薄れ、可愛らしく感じられます。
音にも、それが持つ印象や心理効果があるわけですが、お菓子や玩具などのメーカーが日ごろ知恵を絞って編み出していることを、10代の普通の学生が当たり前にやっているわけで、この年頃は発想の黄金期だなと思います。

「書く」と「話す」が曖昧になってくる

当たり前にテキストを打っていると、公的な文書と私的な文書の境目が段々曖昧になっていくような錯覚を覚えます。

僕の職場でも社員同士のちょっとしたやり取りであれば、顔文字や記号を添えることがありますし、友達同士のような文体やちょっとフザケタ言い回しをすることがあります。(あくまでそれが許される間柄で、ですよ)

そうなると困るのが、取引先などオカタイ相手へオカタイメールを打つときです。
敬語を使い、書き言葉を用いて、それは上品に仕上げるのですが、油断するとユルイ文面になるので一文字たりとも気が抜けません。
「こう言いたいとき、どんな書き方してたっけ?」と手が止まることも珍しくありません。

振り返ってみると、昔は「書く」と「話す」の2つは明確に分かれていました。
書くときは手を動かし、話すときは口を動かします。
それが今では、書くときも話すときも手を動かして文字を打っています。
感覚を切り替えるためのスイッチがないので、とっさに表現が出てこないのです。

これはインターネットでチャットやSNSを利用するようになってから、どんどん悪化していると感じます。

防ぐ手段としては、普段の書き込みをオカタくすることでしょうか(笑)。

まとめ

こうしたわけで、インターネットテキストって、独特の文化を持った一つの業界になっているなあと思うのでした。

そして気づけば1700文字に届くところ。
今回はここまでにしておきます(・ω・)ノシ


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