Dragon Island

日々是修行。

身近なクリーチャー「鬼」

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こんにちは。
鬼と聞くと「泣いた赤鬼」や「赤鬼と青鬼のタンゴ」を思い浮かべる道産子のKei Alexです。

というわけで、今週のお題「鬼」。節分ですねぇ。

人間に都合よく使われがち

まだあるのかな、「鬼の電話」のアプリ。
これ面白いですよね。

鬼って怖いもんな。
なんで怖いのかわかんないけど怖いもんな。

日本人のDNAに刷り込まれてるんじゃないかと思うぐらい。

でも大昔から、鬼って人間に都合よく使われてきているよなあと思うんですよ。

鬼を使役する人(伝説)がいたり、魔除けに鬼をかたどった物を設置したり。
魔除けに鬼って、鬼が魔じゃないのかと思うんですが、そこは毒を以て毒を制すという発想だったんでしょうか。
前述の鬼の電話アプリも、設定的には人間が鬼を使役していますよね。
お母さんが鬼に電話して、叱って頂戴ってやるんですから。
…………もしや、人間が一番怖いのでは???

節分も都合がいい

節分で豆を撒くときって、炒った大豆を使いますよね。
諸説あるかもですが、厄払いに使用した豆から、芽が出るのは縁起が悪いので炒るんだそうで、はじめて知ったときにはなるほどなぁと思いました。

ところかわって、北海道では落花生を撒きます(※)。
殻付きのピーナッツ。
大豆ですらない。
2月ってのは真冬でして、雪があるもんですから撒いた大豆を回収しづらいんですよ。
そこで枝豆でとならず、落花生になるところが不思議です。
大豆ですらない。(2回目)

サイズが大きいそら豆でも、同じさや付きのインゲンや絹サヤでも良いような気がしますが、落花生なんです。
乾燥してるからかな?
さや付きの大豆を仕入れたらいいような気がしますが、落花生です。(多分コスト的な問題)

殻付きのピーナッツにどれほどの破邪効果があるか知りませんが、個々のサイズと重量が増した分、ぶつけたら痛いと思うんですけども。
お父さんは災難。

ところで、なんで「お父さん」が鬼役なんですかね?
まあ、まず、お母さん≒女性に豆をぶつけるのは気が引けるので、お父さん≒男性ってことになったのかなあと思いますけども、男性なら良いってこともありませんよね。

調べてみたら、もともとは家長≒お父さんが豆を撒く係だったそうです。
鬼というより実体のない邪気を払うのが目的だそうで、家の長であるお父さんが家と家族のために邪気を追い払うんだとか。
なにそれお父さんカッコいい。

まあイベントですから、キャラクターとして鬼が襲い掛かってきてキャーキャー言いながら豆を当ててっていうコミュニケーションが楽しいんですよね、きっと。
……クリスマスといい、親って大変ですよね。

別の話では、小袋に入った豆菓子を軽く放るスタイルもあるそうで、いよいよイベントっぽさが出てきたなあと思います。
確かに床に当たって砕けたカスとか掃除しなくていいし、食べる際にも清潔ですもんね。

※節分用の大豆も売られていますし、これを撒くところもあります。

怖くない鬼

基本的に怖いイメージの鬼ですが、怖くない「鬼」もいます。

起源がどこかわからないのですが、御伽草子の時点で大分まろやかになっているような気がします。

大江山を住処にしている酒呑童子は、討伐隊の芝居に騙されて、家に上げて酒を酌み交わしているうちに気が緩んじゃって、人間相手に身の上話を始めたとか。
絡み酒や泣き上戸だったんでしょうか。
お酒は明るく楽しく飲みたいですね。

「泣いた赤鬼」なんて、そういう生態の生き物という感じで描かれていますし、「赤鬼と青鬼のタンゴ」は陽気に踊りあかしていますからね。

鬼の魅力ってすごいなあと思います。

地獄谷って知ってる?

北海道の登別市地獄谷っていうヤバい名前のエリアがあります。

noboribetsu-spa.jp

ネタバレすると温泉が湧いてまして、硫黄泉の湯けむりがあちこちから立ち上って地獄みたいな風景だってことで、地獄谷というんだそうです。
地獄谷と呼ばれる温泉郷は長野にもあります。みんな考えることは同じですね。

観光地なんで、鬼にちなんだオブジェやお土産が沢山あるんですよ。

……ん? 日本語バグってますか?
もう一回書きますね、地獄谷は観光地で、鬼にちなんだオブジェやお土産が沢山あります

………理解できましたか?

まちを上げて地獄谷をワッショイしているので、JR登別駅で降りると、早速鬼が出迎えてくれます。
ちなみに、ここの鬼はちょい怖です。

車で行けば会わずに済むかというと、登別東インターでも鬼が出迎えてくれます。

それどころか、各所に「恋愛成就」「商売繁盛」「合格祈願」なんかの役目を負った、シンボル鬼がいたりします。
何でもかんでもやらせすぎな気もしますが、拝んどくと地獄に落ちても助けてもらえるかもしれませんね。(日本昔話「鬼をおがんだおばあさん」)

極めつけは閻魔堂というスポットがあって、閻魔大王の大きなからくり山車が鎮座しています。

僕は家族で温泉に泊まったとき、お土産に可愛い鬼のキーホルダーを買って帰りました。

色々バグってて面白いので、(心置きなく旅行できるようになって)北海道にお越しの際は是非いらしてください。

鬼って身近過ぎるぐらい身近なクリーチャーですよねって話でした。


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