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Dragon Island

日々是修行。

ディズニーのアニメーションが柔らかい理由がわかった!

こんにちは。
アニメ作りはパラパラ漫画作りが面倒でやめたKei Alexです。鉄拳さんマジすげぇ。
今まで何でだろう?と思っていたディズニーアニメの演技の謎がようやく解けたお話。

ディズニーアニメが苦手でした

アメリカのアニメでも、トムジェリとかピンクパンサーとかポパイとか、好きな作品はいくつかあったんですが、ことディズニーだけは苦手でした
その理由が「ネットリと柔らかくて、ヌルヌルした動きが気持ち悪かったから」
ほんと申し訳ないんですが、僕にはそう見えたんですよw だからミッキーマウスくまのプーさんも白雪姫も見たことがありません。何かのときにチラっと見ただけです。

きっかけはトム・バンクロフト

トム・バンクロフトが教える 長く愛されるキャラクターデザインの秘密

トム・バンクロフトが教える 長く愛されるキャラクターデザインの秘密

 

著者はディズニーで働いていたクリエイターの一人です。
絵柄の違いなんて些細なことだと思って、割と何でも読んでいまして、これは海外クリエイターの頭の中が気になって読みました。読んでみたらわかりやすくてびっくり。できる人は説明が上手い!
簡単に結論を言いますと、クリエイターの考えることは同じだった。

これで、表情の付け方や出で立ち(シルエットやアクション)を、どういう方向で大袈裟にすれば良いかが見えてきました。

それと同時に、ディズニーのデフォルメも少しわかってきました。
演技しやすい、ちょうど良いデフォルメの段階というのがあって、それが日本の漫画と比べたらオーバーに見えていただけでした。
もののけ姫を例に挙げると、モロやオッコトヌシたち「喋る動物キャラ」は、どれもリアルです。口を上下に開閉するだけで流暢に人語を操る不思議な生命体です。
※もしかすると、テレパシー能力を持っているのかも知れませんが。
最近流行の「人外×人間モノ」を見ても、日本ではリアルな動物キャラ(獣人含む)が好まれる気がします。
ライオンキングしかり、ミッキーに登場するプルートしかり、どちらかと言えばリアルな動物キャラですが、かなり表情豊かに描かれています。アナ雪のスヴェンもかなり人間臭いです。

キャラクターアニメーション クラッシュコース!

キャラクターアニメーション クラッシュコース!

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アメリカのアニメの仕組みがわかる本です。
たっぷりのページ数に、たっぷりの文字数で、お腹いっぱい勉強できる素晴らしい本だと思います。

アメリカンカートゥーンの歴史と共に、アニメ作りの基本を学べる内容ですが、僕が注目したのは動作のテクニックとリップシンクの考え方。
どちらも日本のアニメにはほとんど見られないんじゃないかな。
そして最も驚いたのが、「溜め」と「中間動作」の発想。

実はこれこそが、ネットリヌルヌルの正体でした。

例えば振り返る演技一つとっても、単に途中経過を挟むのではなくて、一拍、違う動きを入れるんです。
向かって左下から右上に振り仰ぐとき、真ん中に目を閉じて俯く動きを1つ挟む。
そうすることで、より豊かな演技になるという発想なんです。これが真骨頂とも言うべきカートゥーンの演技だったんです。

日本の漫画でも、ゆっくりじっくり見せたいところでは、これに近いことをやっていますね。小さなコマを並べたりして。

リップシンクとは

もうひとつ、リップシンクという理論があります。
これは唇を中心とした顔の動きで、言葉を発するときの動きをややオーバーに再現したものです。
最たるは初期のミッキーマウスのようです。
これもね…アニメで見ると唇周辺がグニョグニョ動いて、僕としては何とも気色の悪い演技に見えたんです……。
そもそも日本語はこんなに大きく口を動かして発音しませんから、見慣れなかったんですよ(笑)。

とはいえ、ディズニーもさすがにやり過ぎだと思ったようで、時代と共にシンプルになっていったようです。

ということで、ディズニーのあの独特の……流麗で柔軟で豊かな演技には、以上のような理由があったのだとわかりました。

オマケ。

出版社のサイトにある動画がわかりやすくて面白い。先生、ドナルド声上手すぎw


Trouble Shooter Storyboard Pitch by Eric Goldberg

出版社のサイトはこちら↓

www.borndigital.co.jp


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