Dragon Island

日々是修行。

ファッションデザインの勉強

(2019.4.13リライト)

こんにちは。
座右の銘はありませんが「一生勉強一生青春」(相田みつを)と「学ぶのに遅すぎることは無い」(※)という言葉には共感しているKei Alexです。
※昔教わった英会話講師の挨拶文より、意訳。

今回は、ちょっとした勉強の話。

素人だって専門分野に手を出して良い

と、僕は思います。
金を払うのも自分なら、頑張るのも自分。誰に迷惑をかけるわけでなし、好きなようにやったらいいじゃんか。

今となっては、そこに何の遠慮があったのか、よく思い出せないんですけど、昔は確かに何か抵抗感があって尻込みしていました。
「素人の趣味なのに、そんなプロが読むような本なんておこがましい」みたいなこと。
もったいないことしてたなって思います。

一度抵抗が消えてしまえば早いもので、今は色んなものを読み漁っています。
また、そうじゃないと、実際、パッとアイデアが出てこない(笑)。

ファッション関連

僕がかつて困りに困り、探しに探して出会った本たち。
服飾関連のコーナーにあって愕然としました。

ファッションデザイン画―ビギナーズ超速マスター

ファッションデザイン画―ビギナーズ超速マスター

 
ファッションデザインテクニック―デサイン画の描き方

ファッションデザインテクニック―デサイン画の描き方

 

先に読んだのは下の青い表紙の方。
物凄く良いです。とにかくわかりやすい。
服の構造から、衣装デザインのコツまで、余すことなく学べました。
例えば、「ジャケット」と一口に言っても、シングルにダブル、フラップポケットかオープンポケットか、センターベントかサイドベンツか…などなど、色んなパターンがりますよということが、図解されています。
このキャラならどういうデザインを好むだろうと考えるのはもちろん、既存のデザインをアレンジしたファンタジー衣装をデザインするのにも役立ちます。
また、店頭で確認するときに理解しやすくなりますし、モデルが着た場合のイメージもとらえやすくなります。
そういうことがわかると、致命的な間違いを防げて、作画への不安をひとつ減らすことができます。

さらに、コントラポストやモデル立ち(笑)、小物や生地の質感の描き方まで、これ以上ないほどの充実っぷりです。
下手な「服の描き方」とか読むなら、これらを読んだ方がずっと有益だと思うほど。
ちなみに、この2冊はドラマ『お義父さんと呼ばせて』で小道具として使われていました(笑)。

古い本ですが、服飾デザインの基礎構造が変わらない限り使い続けられる良書だと思います。

books.rakuten.co.jp

books.rakuten.co.jp

コスチューム―中世衣裳カタログ (Truth In Fantasy)

コスチューム―中世衣裳カタログ (Truth In Fantasy)

 

最初の2冊は、服飾関連のコーナーに。最後の1冊はファンタジー雑学書のシリーズです。
ファンタジー系の衣装を描けるようになりたくて「コスチューム~」から手を付けたんですが、いまいち物足りませんでした(笑)。
それで、ファッションデザインの本を読むようになったら「そもそもスーツの起源ってなんだ?」って疑問が湧いて「西洋服飾史」を勉強しようと思いました。
そしたら、これが紛うことなき専門学科の教科書で、僕みたいな素人にはかなり難しいです。元々興味が薄いジャンルというのもあるけども。
図説編を中心にぽつぽつ読み進めている。(まったく進まない…)
さらにここから、美術史や世界史に好奇心が伸びていきます。
だってね、歴史って縦にも横にも関連していて、切り離して考えることができないものだから。

テキスタイル・パターン

きものの文様 ―格と季節がひと目でわかる(特選実用ブックスきもの)

きものの文様 ―格と季節がひと目でわかる(特選実用ブックスきもの)

 

実はまだ、日本のテキスタイルで精いっぱいです。
ケルティックエスニックは雰囲気だけ、ぼんやりと(笑)。
知識ゼロなもんで、何か手がかりが欲しいと思って、まずはこれを眺めることにしました。
一見複雑なものでも、分解して考えられたら少しは光が見えてくるんじゃないかと期待したのもあります。
ただ、これを知ったからと言って、規則的に描けるわけではないっていう、ね(笑)。

装飾パターンの法則

装飾パターンの法則

 

僕が探し求めていたのはこれだった、という本。
これはファッションデザインに直接関係ないのですが、考えてみれば、大昔からテキスタイルは存在していたわけで、印刷技術やPCのない時代は、当然手描きなのに、規則正しく並んでいたり繰り返されている。規則的に並ぶなら元となる法則があるはずなんですよ。
もしかすると、服飾デザイン学科みたいなところに進めば、勉強できるのかもしれないけれど、僕はそういうところに行かなかったし、これからも行くつもりはないから、こういう本が出てくれて本当に有り難かったです
著者が一生懸命研究してくれた結果が、わかりやすくまとめられていて、とりあえずこれ一冊あれば一定のリズムで繰り返されるパターンの法則を理解できます
今は、理屈なんかすっ飛ばしても、イラレやフォトショで簡単に作れますが、知っていると応用がきくし、無駄に悩まなくて済むと思うんですよね。
僕もこの本に出会うまで、枝葉にあたる、実例やメイキングの本もいくつか読んだけれど、見様見真似の勘頼みは何をやるにも限界があると感じました

さらに、これを読んだおかげで、海外のテキスタイルや伝統的な文様について、それまでより理解しやすくなった気がします。…そんな気がするだけかもしれないけどw