（2022年7月更新）メディバンペイントの利用をやめる話
2022年7月22日
現在、公式サイトのお知らせにある当該記事が修正され、無料版の変更点に関する情報が削除されています。（MediBang Premiumの特徴に限定した体裁になっています）
これを受けて、僕の記事にある「告知について」の項を修正しました。
2021年9月25日
アイビスペイントの情報に誤りがあったので訂正しました。
誤:外部データを読み込めない
正:読み込めます。
こんにちは。
本格的に気温が下がってそろそろ厚着の準備が必要なKei Alexです。
あ、扇風機はしまいました。
メディバンペイントが使いづらくなったから
9月17日ごろのアップデートによって、作業画面上部に広告が表示されるようになりました。
下の画像にあるとおり、実寸にして1.75cmです。（2020年型12.9インチiPadProの場合）
結論から言うと、広告表示によって後述のような不都合が生じるので、メディバンペイントの利用をやめることにしました。
当面はプロクリエイトを使っていきます。（ほとんど使っていないから練習せねば）
広告表示によって僕に生じる不都合
- 作業面積の縮小。
- （縦横どちらの表示形式でも実寸1.75cm、横画面で約9%、縦画面で約6.7%を占める）
- 広告無しを前提に作った現行レイアウトのまま単純に下にずらしただけなので、見栄えが悪い。（ストレス）
- 視界に入る位置に大きなサイズで動く物が存在するので気が散って集中できない。
- 約1分で自動的に広告が切り替わるので、非表示は効果が薄い。（1分ごとに非表示ボタンを押すことになる）
- 激しく点滅したり派手にアニメーションするものや、不快感を煽る内容の広告に警戒してしまう。
- 常時この位置に固定されるので、ウェブページを閲覧するときのようにスクロールで逃げることができない。
- この面積全体に作品に無関係な「色」があると、色の感じ方に錯覚を起こしてしまう。
- 広告が大きいので何かの拍子にうっかりタップしてブラウザが起動するのが鬱陶しい。（触れる＝タップと認識するのは当然なので）
かといってタブレット端末での利用においてジェスチャー機能を無効にするのは、効率を下げるだけでメリットがない。
これだけ挙がれば、僕にはもう十分です。
まんべんなく作業効率と自身の能率が下がり、まさに百害あって一利無しです。
なお、僕はクラウドストレージを利用していないので、そちらの問題はまったく影響ありません。（ダブルで食らったらキツイだろうなあ…）
サブスクならクリスタに軍配が上がる
もちろん、有料版に切り替えれば広告は出なくなります。
前述の不都合は全てまるっとキレイに解決です。
ですが、サブスク型の有料アプリとして見るなら、僕はメディバンペイントではなく、クリップスタジオペイントを選びます。
一番安い年額プランで比べると、実費で320円、月々で割れば約27円、クリップスタジオペイントの方が高いです。
それでも、金額を遙かに上回る機能性と利便性がクリスタにはあります。
メディバンでは機能を設置する場所が限られていて増やせないようで、あちこちに分散したり、既存の機能に無理矢理ねじ込んで代用させたり、といった方法で対応しています。
クリスタでは前身であるイラストスタジオとコミックスタジオに搭載されていた機能はほぼ引き継いだ状態でスタートしており、なおかつ機能拡張の余地をたっぷり持たせてあったようで（リリース当初からアプデで徐々に充実させるとアナウンスしていた）、
メディバンとは比較にならないほど使いやすいです。
少なくとも現状では、クリスタの圧勝でしょう。
ここは「今後に期待」と言って締めたいと思いますが、それまでメディバンは使えないので他を探すことになります。
告知について
Twitterを見ていると、「告知されていない」という声が見られました。
「まさかぁ」と思ってアプリのお知らせを見てみると、告知されていました。
クラウドストレージに関することはもちろん、早期割引キャンペーンのお知らせもありました。
※現在、キャンペーンは終了しています。
公式サイトでは7月26日付けで下のように告知されていました。
上のページではクラウドストレージだけでなく、広告表示をすることも書かれています。
※2022年7月現在テキストが修正され、リリースに伴う無料版の変更点については削除され、有料版（MediBang Premium）加入の特典のみ紹介されています。
（当該テキストの修正日は記載されていないため不明です）
さらに1週間ほどさかのぼった7月21日付けで、クラウドストレージに保存されているデータを削除する予定であることが告知されています。
ただし、僕もこれらにまったく気付きませんでした。
アプリ起動時にポップされる「お知らせ」は直近3件で、それ以前のものは「お知らせ」メニューから見に行くことになります。
このお知らせメニューの位置は、ドック（プラットフォーム）の中央より下の「その他」カテゴリーにあります。
縦向きでは下から4行目、横向きに至っては画面から消えてしまいます。
つまるところ、目立たないのです。
現在は再インストールしてしまったので、9月以降の分しか確認できません。
それもどうかとは思いますが、アンインストール直前の9月21日時点で、7月26日付けのお知らせを確認しています。（ただしここでは、クラウドサービスに関する件のみでした）
なお、メールが来ていたかどうかは今となっては不明です。
というのも、僕は不要なメールは容赦なく削除するためです。
仮に来ていたとして、タイトルに「重要」と書かれていなければDMだと判断して読まずに捨てます。（メディバンペイントに限った話ではありません）
今回僕がまったく見逃したのは、次の事情からです。
- 一時中断がデフォルトでドックへ移動する機会が少ない。
- アプリ自体を終了しないので起動がおこなわれず、ポップアップの通知に触れる機会がない。
- 用事が無いので公式ウェブサイトを見ることがない。
- 必要が無いのでTwitterでメディバンペイントのアカウントをフォローしていない。
「告知されていない」と訴えるユーザーは、もしかしたら僕と同じような事情かもしれません。
会社は会社で3.7万人のフォロワーを誇るTwitterで頻繁に告知しているし、ウェブサイトにも載せたから、大丈夫だと思っちゃったのかなと推測しました。
それでお互いの思い込みが知らぬ間にすれ違って大きな乖離を生んで、最終的にユーザー側で怒りへ転化されたような気がします。
僕の意見としては「全ユーザーへ、月に２回ペースでメールを送っても良かったんじゃない？」です。
大事なお知らせほど、ウザイぐらい通知するのが良いと僕は思うのです。（告知を怠らなかったという意思表示にもなる）
他方、ユーザー側はせめてアプリの「お知らせ」ぐらいは定期的に目を通しておくのが賢い対策だと思います。（自戒でもあります）
重要なお知らせがあればメールが来るだろうと、安心しないことかな(笑)。
思い込みはあぶないのです。
当面はプロクリエイトを使う
クリップスタジオペイントは確かに使いやすいと思いますが、iPadの性能がアプリに追いついていないので、今のところ使う予定はありません。（2021年型ならもう少し良いのかな笑）
当面はプロクリエイトを使うつもりです。
これは買いきり型の有料アプリです。
買ったのは1年以上前ですが、あまり使っていなくて色んな設定を調整していかないといけません。
いやまあ、でも、（アナログの）水彩だって上手くなったし、クリスタだって自分に合った設定を見つけられたし、時間をかければなんとかなるんじゃないかな(笑)。
最初の関門である「PSDファイルをレイヤー情報保ったまま編集できるか」をクリアしたので、とりあえずホッとしています。
これで描きかけのイラストを引き継げそうです。
無料なら「アイビスペイントX」がおすすめ
最後に、無料アプリで検討する場合について。
「線画」があって「バケツ」や「グラデ」で塗って…という手順で描くなら、代わりになるアプリはアイビスペイントXになると思います。
これも上部に広告が表示されるのですが、iPadで見た限り、表示される広告のサイズが枠に対してかなり小さかったので、メディバンほど煩わしさを感じませんでした。
まとめてモザイクしてしまったけど、左右の隅に時刻やバッテリー残量などiPadのヘッダー部分がそのまま表示されているの、地味に便利です(笑)。
グレーの部分全体がいわゆる「ヘッダー」で、その中に時刻などを表示するエリアと、広告を表示するエリアがそれぞれ埋め込まれているんでしょうね。
ご覧のように、アイコンがとにかくわかりやすいです。（小さなお子さんでも安心して使える親切設計）
チュートリアルの既読設定をリセットする機能も付いているので、何度でも復習可能です。（説明も見やすい読みやすい）
ただ、残念な点も当然あって、少なくとも無料版では外部データを読み込む機能がありません。
他のアプリで描いていたものはもちろん、本体に保存している画像を読み込むこともできません。（書き出しオンリー）
画像データであれば読み込み可能でした。失礼しました。（2021年9月26日修正）
新規キャンバスの「写真読み込み」から呼び出せます。
あとは細かい点で、ピンチで拡大縮小するときにキャンバス表示エリアの端でスナップするのが気になるかな。
一旦カクッと止まったとしても、そのまま引き続き操作できれば良いんですが、一度指を離して再びピンチしないといけないのが少々面倒です。
オフにする方法をご存じでしたら、ぜひ教えてください。
それでは、また。
