こんにちは。
紙と電子なら紙の本のほうが好きなKei Alexです。
今週のお題「最近読んでるもの」です。
巨匠に学ぶ人物画の基本
2023年3月に発売された本で、同社の既刊『モナリザの秘密 目からウロコの鑑賞術26章』を再編集したものになります。
僕が買ったのはつい先日。
久しぶりに書店へ行ったら見つけ、ほとんど衝動買いでした(笑)。
だってほら……ちょうど今、人物(キャラクター)を描いているところだったし……(笑)。
同じシリーズの『巨匠に学ぶ構図の基本』と『巨匠に学ぶ配色の基本』を読んでいて、それらがわかりやすく読みやすかったのも、今回購入した理由の一つです。
内容としては、人物画にフォーカスして、傑作のどういうところが傑作なのかを簡潔に解説した、絵を描く人向けの読み物です。
わかりやすさのために、他の作品(傑作を含む)と比較したり、もしもこうだったらと決め手になる要素を変えて比較したり、という方法を取っています。
サンプルで確認できる範囲で書くと、例えば『モナ・リザ』では神秘性に着目しています。
これを基準にしたとき、視線、背景、装飾の少なさなどからなる謎の仕掛けがあり、それが神秘性を感じさせると解説しています。
そして、同じダ・ヴィンチの『白貂を抱く婦人の肖像』を比較例として挙げ、こちらは謎の仕掛けがないため素直な作品になっていることを説明しています。
このように、1つの作品につき1つの着眼点を提示し、これを条件として他の作品やifを提示して比較することで、その作品がなぜ傑作であるのか、そして傑作に近づけるにはどのようにすると良いのかがまとめられています。
このほか、各章の最後にこれまた見開き2ページで、一覧化されたまとめが掲載されています。
これもとてもわかりやすく、僕はこちらのほうが本編より好きだったりします(笑)。
絵が小さい、字が小さい
本書はA5サイズで、見開き2ページにテキストと画像が掲載されています。
サンプルの一番最後にあるページがメインの構成です(サンプルでは右ページのみ)。
文字にしても画像にしても、本命は最も大きく掲載されているものの、絵画の縦横比が強く影響し、作品によっては小さく感じるものもあります。
(縦の寸法を固定したレイアウトになっている)
コラムやキャプションはさらに小さく、老眼には中々厳しい構成でした。
一応、本文の内容からすれば、このサイズでも用は足りています。
足りてはいますが……せっかく掲載されているのだからよく見たいなぁと思ってしまいます(笑)。
今回は紙の本で買ったんですけど、電子版にすればよかったなあと思いました。
(これはこれで、単純拡大ではボヤけてしまう恐れがあって悩ましいんですけども)
ちなみに電子版(Kindle版)のほうが400~500円ほど安いです。