Dragon Island

日々是修行。

買ってよかった書籍2017 その1

こんにちは。
入門書やTipsのチェックは頻繁にやっているけど、購入のタイミングはまちまちなKei Alexです。
自分が欲しい情報なら発行日の新旧は問いません。

今週のお題今年買ってよかったもの

ペンとインク

<新装版> ペン&インク

<新装版> ペン&インク

 

新装版ですら4年前w
オリジナルが何年前なのかわかりませんが、全然古さを感じません
僕は、4年前はモノクロよりもカラーを頑張っていた時期だし、流行りのデジタル表現を頑張っていた時期だったので、スルーしました。(刊行されたのは知っている)
4年経って、必要になった……というか、そういや良い本あったなって思い出したので買いました。
それも、つい、このあいだ(笑)。

他にもペン画の本はいくつか出ているんですが、今の僕にはこれがぴったりでした。
何故なら、著者の作品が僕の好きなタイプだから(笑)。
写実過ぎず、デフォルメ過ぎず、写真と間違うことなく、絵だとわかる絵。

そして、この本の凄いところは、このページ数なのに、滅茶苦茶わかりやすく、丁寧にまとめられているところ。
著者が、自身の膨大な経験を惜しげもなく公開しているので、誠実で、一貫性があり、自然と易しい表現になり、上手に説明できるのだろうと思います。
これでお値段1,500円(税抜)なんだから、びっくりです。安い!

僕の乏しい読書量では、これほどの本は他に『荒木飛呂彦の漫画術』ぐらいしか知りません。

まさに秘伝の書。

坊さんが三匹の妖怪を引き連れて、山を飛び谷を越えてはるばる取りに行く奴ですよ。

惜しむらくは、これを読んだところですぐにレベルアップできないことですね(笑)。

肝心の内容は

超が付くほど親切に、道具の種類と特徴から解説してくれます。
著者はテクニカルペンというペンを使っているそうで、こいつすげーんだぜ!って熱心に説明してくれます。
テクニカルペンというのは、製図用のマーカーペンです。
日本ではロットリングというブランドが、漫画業界などで知られているかもしれません。
ミリペンなどと同じく、一定の幅の線を引けるので、コマの枠線なんかに便利らしいです。(ミリペンより掠れにくく滲みにくいらしい)

消耗品としては中々高価です。(ステッドラーのテクニカルペンで1,400円ぐらい。替え芯も600円ぐらい)
だから僕も使ったことはありません(笑)。

テクニカルペンを使いなさい、ということではなくて、著者自身がペンを選ぶ基準と、それに合ったペンがこれでした、という話です。
著者はあくまで、自分にあったペンを使ってねと言っています。

道具を選んだら、点描などの基礎技術。
それが終わったら、作品のテーマや構図の考え方。
構図が決まったら、モチーフごとの描き方……。

こんな風に、ゆったりと優しい講義が、12章続きます。(Amazonリンクから目次の画像をご覧ください)
薄い本にこのボリュームですから、広く浅くと思いきや、要点のみを的確に解説し、一切無駄がないので、しっかり学べる作りです。

章の進行と作業の進行がリンクしているので、最後の章を終えるころには、風景の中に、動物と人物を入れ込んだ作品が1枚仕上がるように構成されています。
内容が前後せず、個別に扱われているのでもなく、順番に進むので理解しやすいです。

……惜しむらくは、言うほど簡単にレベルアッ(ry

著者以外の作品を見られる

本書には、サンプルとして、著者以外の作品が沢山紹介されています。(巻末に簡易プロフィールも紹介されています)
著者の視点からの技術解説もあって、ちょっとした展覧会です。

写実的な作品では、点描を使って、3頭の馬を写真のように描いている作品があります。
点描の密度を変えるだけで明暗の差をつけ、馬の皮膚とうっすら浮き出る血管を表現していて、感触が伝わってくるような繊細な描写にゾクッとしました。
この作品を描いた人は、馬が大好きなんだろうなと思います。

また、人によってタッチや雰囲気が変わる不思議さや面白さも味わっていました。

惜しむらくは、どんなに素晴らしい作品を見たところで、すぐにレベr(ry

絵の入門書ではない

これは、ペン画の入門書であって、絵の入門書ではありません。
だから、形の取り方や、上手に描く方法などは載っていません。
絵の描き方を知らない人は、他に絵の描き方を解説した入門書が必要になります。

塗り絵で練習できる?

記事を書いている時点ではエアプなんで、後で試してみますが、別に塗り絵をモノクロで仕上げたっていいんですよね
カラーボールペンなら華やかになりそうですし、塗り潰すだけが遊び方でもないでしょう。
あまり細かく区切られていなければ、ハッチングや点描で表現できそうです。

これなら、絵が描けない人や初級者でも、気軽に始められるのではないでしょうか。

※繰り返しますが、記事を書いている時点で僕自身試していないので、上手くいくかどうかは、保証できませんm(_ _)m
後で、時間を見つけて試してみますねーヽ(´∀`)ノ
なんなら、
僕より先に試してくれていいのよ?(笑)

まとめ

と、最後は脱線しましたが(想定内)、本書の特徴は以下の通りです。

  • ペン画のノウハウがたっぷり詰まっている。
  • これ1冊あれば、ボールペン(またはサインペン)とチラシの裏で始められる。
  • 静物でも風景でも動物でも人間でも、好きなモチーフを選んで始められる。
  • 著者以外の作品を見ることで、技術と表現を比較し把握できる。

需要としてはニッチな気がするけど(笑)、興味が湧いたら本屋さんでチェックしてみてください。


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