こんにちは。
最近新品の段ボール箱をいじりまくっているせいで手が切れてボロボロのKei Alexです。
軍手いるかなあ…。
さて今回は、好奇心に負けて買った100均マーカーのレビューです。
自前のコピックと比較しながら書いていきます。
100均マーカーとは
最近流行りの、100円ショップで販売しているコピックっぽいアルコールマーカーです。
ダイソー、キャンドゥ、セリアでは、2本セットで売られているようで、実質1本50円という破格の安さです。
今回僕が購入したのはキャンドゥの製品です。
ダイソーとセリアに関しては未購入のため、比較することができません。
機会があれば、改めて記事にします。
ぱっと見の違い
まずは外見の比較から。
左がキャンドゥ、右がコピックです。
一見するとキャンドゥの方が短いのですが、これはコピックが両端にペン先がついているツインタイプなのに対して、キャンドゥは片側にしかペン先がついていないシングルタイプのためです。
ボディの長さはほぼ同じでした。
……中は開けていないので、インクを染み込ませた芯のサイズまではわかりませんけれど。
続いて、ペン先の比較です。
こちらも、左がキャンドゥ、右がコピックです。
見たところ、形状に大きな違いはありません。
キャンドゥの方がちょっと曲がっているのは、試し書きをした後だからです。
コピックと比べると、型崩れしやすいことがわかります。
また、描いたときの感触は、キャンドゥの方が硬く、いわゆるマーカーの「キュッキュッ」とか「カシカシ」というような摩擦の抵抗が感じられます。
コピックはそういう感触が少なく、滑らかで柔らかい描き心地で、これに関してはハッキリと違いがわかります。
色の違い
手持ちの中から、似た色を探してみました。
今回キャンドゥで買ったのは、ペールスキンピンクとブルーバイオレットの組み合わせです。
ピンク寄りのベージュと青影に使えそうな藤色かなと思って購入しました。
ある程度想定はしていましたが、どちらもイメージより濃かったです(笑)。
僕が持っている中では、サーモンピンク(RV42)とプルーン(BV02)が近い色かなあと思いました。
今回の記事では面倒臭いので、ピンクとむらさきと呼ぶことにします。
発色に関しては、コピックと同じぐらいしっかりしていて、とても綺麗です。
そんなことより、キャンドゥと書きたいのに何度もキャンディと書きそうになっている方が僕には問題でした。
実際に描いてみた
試しに絵を描いてみました。
どちらも色が強いので、こんな感じにしてみました。
肌の影にピンク、髪にむらさき、そして服の襟に2色重ねて塗ってみました。
ホワイトは一切使っていません。
100均ということで期待値を低く見積もっていたためか、かなり良い印象でした。
もっと色が黒ずんでいたり、インクの濃度にムラがあったり、掠れたりするかと思っていたんですよ。(水性マーカーではよくある)
でも、そうしたことは一切なく、色はとても綺麗ですし、掠れたり塗りづらかったりということもありませんでした。
1本50円ながら、かなり高性能です。
インクの裏抜けについては、コピックもキャンドゥも同じぐらいでした。
これはアルコールマーカーの宿命ですね。
にじみというか染み込みというか、インクの広がりの度合いに関しても、コピックと同じぐらいでした。
塗った直後は何でもないんですが、程なくしてジワ〜っと広がっていきます。
上の画像で言うと、一番下の円のところや、女の子の襟のところです。
円の内側をピンクで塗り潰すとして、線ギリギリに塗った場合、これぐらいはみ出しました。(色が変わっているのは、線のインクと混ざったためです)
それを考慮して、1ミリ程度の余白を残して塗ったのが左側のものです。(均等な面積で塗れませんでしたが)
はみ出しが気になる人は、事前にテストすることをお勧めします。
黒ペンとの相性
次に、イラストに欠かせないだろう黒ペンとの相性について。
今回僕が用意したのは上記のペンです。
どれも顔料系(耐水性)のインクが使われていて、上からマーカーや絵の具を重ねても滲みにくい性質です。
マーカーは左から、キャンドゥのピンク、むらさき、コピックのピンク、むらさきの順です。
ざっと見たところ、スクールGとシグノがちょっと怪しいかな?という感じですが、これはペンが乾ききっていなかったためと思われます。
顔料インクで完全に乾いてから塗れば、滲むようなことはなさそうです。
ちなみに、前の項で使っていたのは、スリッチーズというぺんてるのボールペンです。水性の染料インクなので滲みまくります(笑)。
乾いた上から塗り重ねた
湿った状態で素早く塗り広げていく分には、ムラなく綺麗に仕上がるのですが(これはこれで凄いですよ!?)、乾いた状態で新たに塗り重ねたらどうなるかをやってみました。
画像のように、どちらも塗り重ねた周囲に輪郭線のような濃い線ができます。
コピックの方はさほど目立たないものの、キャンドゥの方は線が太く、やや目立つ印象です。
どちらかと言えば、薄い色(明るい色)の上に濃い色(暗い色)を重ねる方が、目立たないようです。
もう一つ気になったのは、キャンドゥマーカーの方が滲んだような仕上がりになっていることです。
塗り重ねた部分のキワがボケてしまって、シャープに決めるのが難しいかもしれません。
コピックと併用可能か
これも思いついたのでやってみました。
上がコピックの上にキャンドゥ、下がコピック同士です。
どちらも、むらさきを先に塗り、それが乾く前にピンクを重ねています。
写真で伝わるかわかりませんが、コピックにキャンドゥマーカーを重ねた方は、コピックの色が大きくにじんで(溶けて)モヤモヤと流れたようになっています。
コピック同士の場合、ここまで溶け合うことはなく、ある程度先に塗った色の筆跡は保たれています。
実際に描いている最中では、インクが乗ったところからコピックの色が溶け出して、まるで水彩絵の具を扱っているような気分でした。(それでいて水彩ほど綺麗に混ざらない)
前の項で試したことといい、キャンドゥマーカーはインクを溶かしやすい性質なのかもしれません。(アルコール成分が強いのかな?)
色によっても変わってくる可能性がありますが、これはなかなか面白い結果になりました。
まとめ
以上、一通り試してみた結果……
価 格:◎
発 色:◎
色 数:〇
ブラシ:△
混 色:〇
将来性:△
……という感想です。
何度も書きますが、1本50円でこの性能なら、十分すぎるほどコスパのよい商品だと思います。ぶっちゃけバケモノアイテムです。
売れるのが分かります。
さすがにコピックと比べると劣る部分もありますが、なにしろ価格が5倍も違うので、これはしょうがないと思います。
※今回は触れませんでしたが、コピックはブラシを交換できたりインクを補充できたり自分でインクを混ぜ合わせられたりと、カスタマイズやメンテナンスに激烈に強いです。長く愛用する人は、コピックの方が良いかもしれません。
一方、キャンドゥを含め100均マーカーは、完全な使い捨て商品です。
これでバラ売りしてくれたら完璧でした。
お菓子コーナーみたいに、よりどり2個で100円だったらとても便利なんですけど、1個ずつパックしたり在庫のバランスを調整したりでコストがかかりそうですから、これもしょうがないのかなあ。
それと、心配な点として、100円ショップは商品の入れ替わりが激しいので、このアルコールマーカーもいつ取り扱い終了になるかわからない、というのがあります。
今後もしばらくは問題なく販売されていくと思いますが、3年後や5年後はちょっとわからないです。
色鉛筆なども知らぬ間にマイナーチェンジされて、以前売られていたものとは違う製品になっています。
そういう不安から、「将来性」を△にしました。
最後に、今回使った紙は、マルマンのクロッキーブックです。一番小さいポケットサイズにのみ存在する「画用紙タイプ」を使っています。 (これこそ取り扱い終了になったら困る製品です笑)
それではまた次回(・ω・)ノシ